イギリスまさかのEU離脱 どうなるんだろう??
なんやかんだ言っても結局、残留になるんだろうなぁと思いながらも、
イギリスの国民投票が気になりつつ仕事をしていた金曜日。
朝からBBCのアプリのプッシュがジャンジャン上がってくる。
まさかの離脱確定、キャメロン首相の辞意表明。。。
マジかーーー!!!とびっくりしてしまいました。
Brexitがもたらすものとは?
イギリスがEUから離脱するとどうなるんだろう?
気になって昨日から色々調べてみたりしています。
まさかの離脱だったので、混沌としていますね。
経済の低迷・後退
まぁ普通に考えて、これからどうなっていくのか見通しが立たない国に投資する気になれませんよね。
少なくとも向こう数年間の経済の低迷は必須でしょう。
ポンド安もかなり進んでいますね。6月26日時点の為替相場は1ポンド139円。
グローバル企業、特に製造業の流出
日系企業に絞って考えても、ヨーロッパの拠点としてイギリスに拠点を置く企業は約千社ほどあるそうです。
イギリスがEUを離脱することで、イギリスからヨーロッパ各国に輸出する際の関税がかかるとなると、イギリスに工場を置く企業は大打撃です。
ヨーロッパ圏のビジネス戦略を練り直さなくてはなりません。
おそらく工場や拠点を他の EU域内の国へと移転する動きになるでしょうね。
雇用の縮小
先述の理由により、当然、イギリスに工場を置く企業は工場の縮小もしくは撤退を進めることになるでしょう。
ますます雇用が減り、イギリスの人たちにとって大きな痛手となります。
EU離脱に向けた膨大な交渉手続き
EUの離脱には2年程かかるそうです。
離婚と同じで、別れる前の諸々の取り決めに時間と莫大な労力がかかるでしょう。
2人の夫婦が離婚する時だって、子供の親権はどちらが持つか、
子供の面会頻度はどうするか、面会の際に相手の許可はいるのか、
ペットはどっちが連れていくのか、
家は、車は、冷蔵庫はどっちの財産にするのか、残ったローンはどうするのか???
とかめちゃくちゃいっぱい決めないといけない事がありますよね。
たった2人の人間が離婚するだけでも大変なのに、他のEU27ヵ国と交渉しなければならないなんて、想像を絶するパワーが要りそうです・・・
キャメロンさんは辞めちゃいますが、離脱派の中で誰か物凄く敏腕な次期首相候補でもいるのでしょうか・・・(詳しくは知りませんが)
というか、次のPM選で残留派の人が当選したらどうするんでしょうか?
そんな事が起こり得るのかどうか知りませんが、今回の国民投票の結果は、
Leave:51.9% Remain:48.1%
離脱に投票した人の中には、離脱に1票を投じたことに既に後悔している人や、
どうせ残留になるだろうから怒ってるんだぞ!という意志だけを表明したくて
離脱に1票入れた人もいると聞きます。
そんな人達が、残留派の首相候補に投票したとしたら、そんなねじれ国会みたいなことも起きなくも無いのかもしれません。
イギリスはEUからどれだけ有利な条件を引き出せるのか?
イギリスがEUから離脱する時の条件はおそらくかなり厳しいものになるのではないかと思われます。
EUからしてみると、今回イギリスに甘い顔をしてしまうとこの後、
「ボクもー、ワタシもー!!!」みたいなノリで各国が離脱しようとするとマズイですもんね。
スコットランドは独立するのか?
Leave: 38% Remain: 62% よって、残留派の勝利。
この結果を受け、早速スコットランドは2回目の住民投票に向けた準備を始めると言っています。
前回、2014年(もう2年も前なんだ!)の住民投票の結果は、
独立46% 残留54%
前回と今回では状況が異なるのでどうなるのでしょうか。
EUに入ってEUROを使うのかな?
いずれにせよ今のイギリスは何が起こるか分からない状況ですね。
投票の世代格差について思うこと
ニュースで、
「若い世代は残留派が多いが、高齢者層には離脱派が多い」と聞きました。
昔のイギリスは良かったのになぁ〜。また元に戻ってくれないかなぁ〜ということでしょうか。
しかし、私はBBCのサイトでこのグラフを見て愕然としました。
45歳未満はRemain(残留派)が勝利。
45歳以上はLeave(離脱派)が勝利。
これからこの国を担っていくのは、45歳未満の層です。それなのに・・・
こんな事を書くといけないのかもしれませんが、ある一定の年齢に達すると選挙権を無くす方が良いのではないかと思ってしまいます。
もちろんお年寄りにも人権はあり、意見を尊重される権利はありますが、未来に向けて行動を起こしていかないといけないのは労働可能な年齢層の人達です。
ちょっとこれには考えさせられますね。
Brexitがもたらすメリットは?
色んな記事を見て回っていますが、Brexitがもたらす特に直近のメリットについて書いているものは無いですね・・・
どうなんでしょう。やはり少なくともEUからの離脱が完了するまでの間は、我慢を強いられる状況ということなのでしょうか。
まとめ
これからのイギリスがどうなるのか、これからの世界がどうなるのか、
ものすごく気がかりです。
素人考えでアレですが、イギリスは”EU離脱”という武器の使い方を間違ってしまったのでしょうか?
イギリスは元々EUの中でも自国通貨を使い続けたり、比較的贔屓をしてもらっていたという認識だったのですが違ったのでしょうか?
こうなる前に、「ボクたちを本当に怒らせたらEU離脱しちゃうからね!」という武器をもっとうまく使って色んな交渉ができなかったのでしょうか?
(おそらくこれまでも散々してきた結果が今回なのでしょうが。。。)
次の首相に誰がなるのかも気がかりです。
何においてもまずは人格者の方になって頂きたい。
イギリスは世界を代表する大国であることは間違いないのですから。
アメリカも然り・・・